僕だけがいない街

Vol.1 リバイバル(再上映)

主人公・藤沼悟が以前から経験している特殊な現象が「リバイバル(再上映)」だ。

悟の周囲でなにか「悪い事」が起きる直前の1分~5分ほど前に時が巻き戻り、彼にとっては一種の時間跳躍とも呼べる体験となる。

どこだ……どこかに違和感が…?

どこだ……どこかに違和感が…?

リバイバルを体験している時には、必ずどこかに「違和感」があることを悟は経験的に知っているようだ。その「違和感」こそが「悪い事」の原因であり、それを探し出して解消すればトラブルは回避できる。

何も起きなかったのか?

何も起きなかったのか?

「違和感」を解消することで、リバイバルは終わる。第1話、スーパーの前で悟は「違和感」を見つけられないままにリバイバルは終わった。この時は代わりに母・佐知子が異変を察知したことで誘拐事件が未遂に終わっていた。

トラックを追いかけて…事故った…

トラックを追いかけて…事故った…

リバイバルによるトラブルの回避を「マイナスだった出来事がプラマイゼロになる」程度のことだと悟は認識している。第1話で交通事故に遭ってしまったように、悟自身にとってはマイナスになることもある。

昭和…63年?

昭和…63年?

過去をやり直せる「リバイバル」、その際には記憶も一貫して引き継がれているようだ。第1話で悟は三度のリバイバルを経験している。最後に起こったのは、これまで自身が経験したことのないほどの大規模なリバイバルだった。
この現象が今後物語にどう関わってくるのか──

各話あらすじ